今回は冬場によく見られる現象の影が、発電量にどのような影響がでているかを掲載します。

冬場になると日が短くなり、夏場に影がかからなかった箇所に影がかかるようになるのは見たことはありませんでしょうか。
私は日頃、太陽光発電所のメンテナンス業務おこなっていまして、数々の太陽光発電所のメンテナンスに携わらせていただいてます。
そんな中、このような状況を非常に多く見られます。
この影が発電量にどれくらい影響があるのか。

これくらいの影なら問題ないでしょ。
まずクランプテスターで電流を測定しました。この日は晴天で日射量も高いです。
影がかかっていない回路。(18直列)電流値も5.9Aを示しています。

次に同じ直列枚数(18直列)の回路を電流測定を実施。

影がかかっている回路が0Aを示しています。
電圧(V)×電流(A)=電力(W)なので電圧が発生していても、電流が流れていないことにより発電量は0Wになります。

電流値が0Aだと、発電に寄与していないじゃないか。
簡単に説明すると、影がかかると水道管にゴミが詰まって、抵抗になって、水が流れにくい状態になります。
詳しくは下記の資料をご覧ください。※4ページまであります。
現場情報一見、さほど影響がないように思えますが、上記のような影がかかった場合、発電量が0になってしまいます。冬場の日射を考慮した設計、アレイ配置等が重要です。

